マスターのブログ

鋼板ストーブにこだわる理由

前回ストーブの事を書いたのでついでに書いてみました。
私が鋼板ストーブにこだわる理由です。

鋼板ストーブと鋳物ストーブの違いとして

鋼板ストーブは立ち上がりが早く、消火後冷めやすい
鋳物ストーブは立ち上がりが遅い代わりに、消火後も蓄熱した熱を放熱して温かさが持続する

と言われます。

その通りだとは思うのですが、
消火後の温かさの持続時間の差なんて実感するほどはないと感じています。


花鳥使の建物は高気密高断熱です。
サッシもペアガラスなので冬はとても快適です。
建物内が一度温まってしまえば、熱を保温し、薪ストーブ一台で十分に暖房を賄えます。
立ち上がりの遅い鋳物ストーブですが、その分はファンヒーターでカバーします。
仮に蓄熱量の低い鋼板ストーブを使用しても、建物自体が保温してくれるので不便は感じないはずです。
そもそも営業中は火を焚きますから、冷めやすい鋼板ストーブでも問題ありません。

自宅は、高気密恋断熱どころか床の断熱材さえ入っていません。
夏のことしか考えていない完全に夏仕様の中古別荘をかなり以前に購入しました。
作りがいい加減なので隙間風が
容赦なく吹き込みます。
そんな自宅で使っているのが鋼板ストーブですが、実に快適です(ストーブのあるリビングと2階限定)。
すぐに温まりますし、エアーを絞れば長時間熾火が残ります。
薪が尽きればすぐに極寒地獄ですがそれは、ストーブではなく建物の問題ですね。
鋳物ストーブでも同じことです。

私のストーブ選びに、立ち上がりの早さや、蓄熱量などは関係ありません。
私がストーブを選ぶ際に重要になるのは、コストとストーブの気密性の2点だけです。

コストとは導入コストもそうですが、ストーブの気密性を維持する為のコストも重要です。

気密性に関しては、
新品時は、鋳物、鋼板ストーブともに気密性は確保されています。

しかし鋳物ストーブの場合、経年劣化により、年々気密性は失われていきます。
気密性を確保するには、長期的にはかなりのコストがかかってしまいます。

その点、鋼板ストーブは鉄の板を曲げたり、溶接したりして組み立ててあるので
気密性は抜群です。ストーブにひびが入らない限り気密性は長期間保たれます。

もしひびが入っても、鉄工所で溶接してもらえば何とかなるかもしれません。

気密性能とその維持に関しては、圧倒的に鋼板ストーブが有利になります。

くどいように気密性、気密性と書いていますが、何故気密性が重要なのかと言いますと
気密性がなければ火力のコントロールができないからです。

燃えすぎた時に、
火力を落とそうとエアーの量を絞っても
気密性がなければ火力は落ちません。
薪が燃え尽きるまで高温状態が続きます。
高温状態が長く続くとストーブ本体を痛めてしまうかもしれません。
鋳物ストーブならパーツが歪み、鋼板ストーブならクラックが入るかもしれません。

無駄な薪を燃やすことになるので燃費も悪くなります。
そうならないために、ストーブの気密性が大切になります。

気密性を長期間、しかも低コストで保てる鋼板ストーブは
私にとってはベストな選択になるのです。
そして私が選んだストーブが

 

Pacific Energy True North TN20。
リーズナブル、しかも質実剛健!
私にとって理想的なストーブです。